いまさら見るガンダム00 part 3

前々回：いまさら見るガンダム00 part 1
前回：いまさら見るガンダム00 part 2

はいどうも、いまさら見るガンダム00も今回が最後になりそうです。


という訳で今回は、最新のガンダム00劇場版

劇場版機動戦士ガンダム00−A wakening of the Traiblizer−

を見てみました。

私はガンダムの熱心なファンではないし、
ガンダムなきゃ死んじゃうわけでもありません。

あくまで一般市民として、
この劇場版ガンダム00を見て何を思ったかを書きたいと思います。

一言で言うと、非常に残念でした。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、

最後の最後で作品は台無しになりました。

理由は明らかです。

このガンダム00は作品の根幹となるテーマがとても特殊でした。

「紛争根絶を武力によって目指す」というかなり斬新でギリギリなキャッチフレーズ。

一番最初にとっつきづらさを感じる点がそこでした。

TVシリーズは、観た人にその点の不信感を払拭させる見事な作りだったと思います。

ぶっちゃけてしまうと、「中二病」か「芸術作品」かの

かなりギリギリのラインを攻めていて、

そして最終的に踏みとどまり一つの作品として完成されていました。

劇場版はそのギリギリのラインを
大きく踏み越えてしまっていた印象です。

作品は全体を見れば素晴らしい出来です。

アニメ劇場版の醍醐味とも言える、

TVシリーズでは難しい派手なカメラワーク、戦闘演出、画面の書き込み量。

それらは惜しげも無く盛り込まれ、観客の目を楽しませてくれます。

ストーリー展開もテンポが良く、私にはちょうど良い密度に感じられました。

唯一にして最大の失敗が、オチ。

まあそれが作品を作る上で一番難しいところでもあるんですけど。

だれか「これはなくね？」っていう人はいなかったんですかね（笑）

総評しますと、

作りこまれていてとても見ていて面白い作品ではあるが、

作品をすべて見終わったあとに観客の心には

何も残らない作品となってしまっている。

あまり真剣に見ていると期待を裏切られる可能性アリ。

といったところでしょうか。

こういうアニメ映画というのは、最後に主人公が何らかの形で

成功して終わることが見え透いています。

では観客は何を楽しむかといえば、

そこまでにいたる過程とその必然性と印象だと思います。

この映画は、最後の最後で観客を置き去りにした

必然性のない作品となってしまっていました。

一つの事例として、しっかり記憶しておこうと思います。

最後に1つ。

やっぱりガンダムおもしろい！！

ではまた。